x31hook's blog

何の考えもなくフリッカーアカウントを削除したせいで古い記事の写真がありません。あしからず。

路地裏のヒミコ

路地裏のヒミコ

 

飴村行、「路地裏のヒミコ」読了。先日も書いたように、文庫まで待とうか悩んだが、飴村行だし、と思って購入。

 

今作は中編が二つで構成されている。「水銀のエンゼル」と表題作「路地裏のヒミコ」。 

 

「水銀のエンゼル」は飴村行本人を思わせる人物が主役で、ほろ苦い青春小説みたいなテイストで話が進んでいく。あれ?作風変わったのかと思っていると、後半で一気にドーンと突き落とされる。飴村行だけに万人にはおすすめできないけれど、稀有な読書体験。こんなことあったらやだなと、結構本気で怖くなる。

 

「路地裏のヒミコ」はややコメディタッチなのかな、主役の青年二人のやり取りは漫才のよう。詳しくは書かないが、作中人物の宇宙理論的なものなどが出てくるので、これをもっと大長編化して「ドグラマグラ」みたいにしてもいいのではないかと思った。

 

なぜか惹かれる飴村行。新しい作品が出て読了すると過去作が読みたくなり読み返してしまう。決して人にお勧めできるものではないし、こんなの好きって公言していいのかと思えるが、いいものはいいものなので仕方がない。次の作品も期待したい。

路地裏のヒミコ

路地裏のヒミコ

 

 

新社会人が巷にあふれている。毎年この時期は電車が混むのでいやだなと思ってしまう。狭量なんだな。駅なんかで、まだ動線がわかってない人が多いので混乱する。でもなんだかゴールデンウィークが明けるくらいになると落ち着いてくる。そして人も減る。

 

おじさんになったせいなのか、細かいことが気になる。会社最寄駅で新社会人女子が集まって出勤していく。みんなリクルートスーツ的なものを着て、就職カバン、パンプスのいわゆる就活生スタイルなんだけど、一人だけ足元が赤ベロアのバレエシューズ。気づいてないのか、区別ができてないのか、周りは何も言わないのか、いろいろ気になってしまう。

 

しばらくキンドルでばっかり本を読んでいて、それは一つは山崎豊子の「白い巨塔」を通して読んでいたせいでもあり、もう一つは角川書店の割引フェアで電子書籍をたくさん買ったせいでもある。そうそう、関係ないけど、「白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)」、電子書籍なのになんで分冊なのか。一冊にまとめてほしい。そういや京極堂シリーズも分冊だった。電子書籍の意味がないじゃないかと思う。

 

で、また紙の本に戻ってきた。筒井康隆旅のラゴス (新潮文庫)」、貫井徳郎乱反射 (朝日文庫)」、米澤穂信さよなら妖精 (創元推理文庫)」、道尾秀介カササギたちの四季 (光文社文庫)」などを続々と読む。

 

「乱反射」はなんというか、影響受けやすい人は読むべきでないなと思った。自分の行動が及ぼす影響を気にしてしまう。善く生きなければ、と思う。

さよなら妖精」。日常の謎系なら、古典部とかよりもこっちが好きだなと思った。

本が増えてきて収まりがつかなくなってきたので新しい本棚を調達、届くのが楽しみである。

 

 

先日久々に大阪に行ってきた。ミンガスでカレーを食べてオペレーションの早さ、無駄の無さに改めて感心し、梅田LOFT近くの丸善ジュンク堂に行ってみた。

大きい本屋ってのはいいもんだなと、終始感動しっぱなしだった。ずっと探していた遠藤周作の「最後の殉教者 (講談社文庫)」を見つけ、朝ドラ関連で家人に赤毛のアンを買い、文庫じゃないので迷った挙句飴村行の「路地裏のヒミコ」を買った。最近すごく気になっている「ニンジャスレイヤー」も全巻あって悩んだけれど、あれはまずオンラインで読む方が雰囲気があっていい(twitterで公開しているので)のと、本のサイズ、装丁が「俺はどこでこれを読むのか?電車の中?無理だろ。」と思わせる雰囲気だったので断念。

 

「ニンジャスレイヤー」はいろいろ言われているようだけれど、個人的にはかなり好き。翻訳の体をなしていないとか、商品としてどうかとか言う人もいるけれど、一周回って完成されたエンタメだと思っている。(マルノウチ・スゴイタカイ・ビルとかね)これこそ電子書籍で出してくれりゃいいのになと、すごく思う。

 

せっかく大阪まで来たので、阪急三番街ビアスタンドモルトでLサイズ2杯飲んで京都へ戻った。スワンレイクのB-IPA田沢湖ビールのラオホ。アテにアンチョビとドライトマト、これ美味しくて2皿食べた。ドライトマトを自分で作ろうかと思っている。

 

アンチョビとドライトマト

田沢湖のラオホ

 

固定概念は破壊される

携帯音楽プレーヤーとしてiPod Nanoを使っていたがしばらく前にSONYWalkmanに切り替えた。それもandroid搭載ではないシンプルなやつ。

かねてからiPodiPhone付属のイヤフォンのまま使うのがいやで、結構な金額(といっても1万~2万の間くらいかな)のものを買い求め、断線しては買い替えてやってきた。圧縮音源聴いてるにしたって、そこはこだわってると自分なりには思っていた。

しかし今回驚いた。Walkman付属のイヤフォン、お世辞にも高そうに見えない(実際定価で5,000円そこそこ。)ハウジング含めプラスチックだし安っぽい。なのに、専用設計だからなのか(Walkman側でイヤフォンを選ぶ項目がある。)ノイズキャンセルもきちんとしていて、何より音がいい。

専用イヤフォンでないとノイズキャンセルが効かないというのは知っていたので、手持ちのデノンのイヤフォンを使ってノイズキャンセルはあきらめようと思っていたが、むしろ標準添付の方が良かった。これまでは何だったのかと思ってしまう。

 そう思ってるのは自分だけだと思っていたが、先日あるブログの過去ログを見ていて同じような記述を見て安心?した。自分のそういうところは若干嫌いなところではあるけれど。

SONY ノイズキャンセリング搭載ウォークマン専用ヘッドホン ブラック MDR-NWNC33/B

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定例会メモ

2013年
2月定例会 誕生日なのでシバキでディナー
3月定例会 大阪 うさみ亭マツバヤ(きつねうどん発祥の店)~フラショップ~エニブリュ
4月定例会 御池丸福
5月定例会 吉野寿司、箱寿司お取り寄せ。二寸六分の懐石
6月定例会 三重県をぐるぐる。伊賀上野~松阪~津
7月定例会 桃谷樓 チャーシューメロンパン
8月定例会 風立ちぬ鑑賞後、ハワイアンキッチンズへ
9月定例会 シバキでディナー
11月定例会 エステレーラ(ブラジル料理シュラスコ
12月定例会 グランビア京都、鉄板焼きレストラン五山望
2014年
1月定例会 大阪ダックツアー(水陸両用車)
2月定例会 シバキ
3月定例会 博多水炊き華味鳥

キンドルを買った

12月にキンドルを購入してもう1か月。目的が読書オンリーなのでpaperwhiteのwifiモデルにした。
本好きとしては、電子書籍なんていらないとずっと思っていた。でも物理的に自分が所有できる本のキャパシティが限られてる為、本を整理しているうちに、ちょっと考えが変わってきた。
どうせ手放すものだったら物として所有せずに電子書籍でもいいのではないか、と。だから逆説的ではあるけれどほぼ同時期に「エコー・メイカー」を買った。キンドルが7,980円なのに、この本は4,200円もする。高すぎて手が出なかったが、あるところで薦められていてどうしても読みたかったのと、立ち読みして冒頭ですでに引き込まれる感があったので一回呑みに行くのをあきらめて購入した。

キンドルは思っていたよりも小さく、薄く、軽い。そして何より読みやすい。e-inkってすげえなと思う。暗い所でも読めるし、電車通勤でも片手で読めるのでありがたい。そうそう、電車通勤で読みやすいっていうのもキンドルを買おうとした大きな理由だった。ハードカバーは電車で読むにはどうしても大きく、重い。

今はちょうど家では「エコー・メイカー」を読み、キンドルでは「解錠師」を読んでいる。どちらも面白い。普段あまり海外小説は読まないのだが、引き込まれている。通勤時は金庫破り、夜はネブラスカでカプグラ症候群の弟を見舞い、混乱しそうになりつつ楽しんでいる。

キンドルではもうすでに3冊本を読んだ。島田荘司「透明人間の納屋」、深水黎一郎「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」、竹本健治「狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション」。島田荘司はさすがな感じで(まあ後半の展開はえええっと思ったけども)ウルチモ・トルッコはずっと気になっていたので読んだけどううむ・・・竹本健治は相変わらずでどろどろとしてて楽しく読了。手袋していても使えるし(この辺はきちんと調べてないのでよくわからず。少なくとも自分は皮手袋したままページ送りできる。)買ってよかったなあと思う。ただまあ本を家人と共有できない(そりゃ物理的に無理だけど)のが残念なのと、どれもこれもが電子書籍になってるわけではないので紙でしか読めない本も多いのが少々あれかなー。気になる本はキンドル化リクエストを細々としているので、さらなるコンテンツの拡充を望む。

先日、ジョセフ・ゴードン=レビットが好きなのと、予告がおもしろそうだったので、映画「ルーパー」を見てきた。前知識ほぼ0で見たが、なかなか面白かった。そしてこの映画に関してはネタバレを機にしちゃうから何も書けないなと思った。ただどうしても言いたいのは、ラストシーン、あれ解釈の仕方によっては○○は○○してないよなーと思って、これを誰かに言いたいのだが見た人が周りにいないので言えない。一人で映画を見に行ったときはいつも思うが、同じように一人で来ている人と感想を言い合うことができたらいいのに。まあ見解の相違とかで揉めるかもしれないけど。

今更こんなこと書くのはあれだが、昨年は結構いい映画を劇場で見ることができてよかったなと思う。わざわざ平日仕事終わりに大阪まで見に行った「ホーボーウィズショットガン」、どうしてもアイマックスで見たくなって2回目を箕面まで見に行った「ダークナイトライジング」、全編緊張感でしびれっぱなしだった「アルゴ」、何とも言えない気持ちになった「ドライヴ」、そして年末あまり期待せずに見に行って打ちのめされて帰ってきた「スカイフォール」。

今年はまずは何をおいても「DJANGO〜繋がれざる者〜」が待ち遠しい。今年もどうか面白い映画がたくさん見られますように。そして良い本に出会えますように。

定例会 天ぷらよしおか

天ぷらよしおかにて、ランチ定例会。ランチは予約不可で席数が少ないため、オープン直後に入りたかったが着いた時にはもう全席埋まっていたので一巡待つことになった。

30分ほど待って、入店。赤だし、サラダ(千切りの野菜で構成されていて、すごく盛り付けが綺麗。)、漬物、ご飯が用意され、目の前で一品ずつ揚げてもらえるスタイル。

 

出てきたのは、えび、キス、さつまいも、ナス、青唐、玉ねぎ、イカ、あなご、かき揚げ、そして最後にもう一度えび。

大きな鋳物の鍋で揚げられる天ぷらはあつあつでさくさくで、どれも手間がかけてある風で大変おいしかった。

 

強く印象に残ったのは、こぼれた油に引火しても無表情でそっと消す落ち着きぶり、そしてなぜかかき揚げ2つ回ってきた(おそらく間違えたんだろうけど、返すわけにはいかないよね)こと。

目の前で揚げたてのてんぷらを食べる、というのは大変なぜいたくで、でも1,500円というリーズナブルな値段で満足だった。

 

近くでお受験?があったせいなのか、子供連れで来店する人もいて、子供にとってカウンター天ぷらデビューというのはいいなと思えた。お父さんと二人で来ていた子供なんかは、そういうニュアンスもあるのかも。