x31hook's blog

何の考えもなくフリッカーアカウントを削除したせいで古い記事の写真がありません。あしからず。

20分間のランデヴー 最新作 〜念願かなう日は突然に〜

このシリーズを書いていたのは、今をさかのぼること丁度一年前だった。改めて時が経つのは早いなあと実感。

その後はタクシーに乗る頻度が減ったり、話が出来なかったりで、新しく書くようなネタは無かった。しかし、一昨日(7/31)思わぬ出来事が・・・。

7月31日、月末+諸々の事情の積み重ねにより、帰りたくても帰れない状況になっていた。そんな状況がその日一日だけではなく何日も続いていたので、イライラがつのっていた。そこへ来て先日導入したばかりの空調がもう一つで、その補修作業も重なっていた。

空調に関しては特に気に病んでいた。ここ数日気温が高い京都。空調が効かないというのは致命的であり、文句めいたことを言う人が後を絶たない。その対応にも追われ、感情はさらにささくれ立っていた。

で、なんとか一応片がついて、漸く解放された。最近では最も遅い退社時間。こんな時はもうタクシーに乗るべきだ、と感じたので早速探す。しかし私の会社付近はなかなかタクシーを捕まえることが出来ない。「電車乗ったほうが早いんちゃう?」と思いはじめた頃、お誂え向けに今まさに停車してお客さんを降ろす(かに見えた)タクシーを発見。しかも某低料金タクシーである。これはこれは、と思い、近くで待つ。するとどうだ、同乗者の一人がコンビニに寄っただけで、降車するわけではないらしい。運転手さん、外に出てこっち向いて会釈したやん。「ちょっと待って下さい」という会釈だと勝手に解釈していたけれど、実際は「すいません」ってことだったのだろうか。

で、振り返ると滑り込む一台のタクシー。逃してなるものかと駆け寄り、乗車した。目的地を告げると、運転手さんがごそごそと何かを出している。

「おめでとうございます」

??何だ??と思っていたら、手渡されたのはコレ。

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そう、乗るときは全く気付いていなかったのだが、このタクシー、実は四つ葉タクシーだったのである。京都のヤサカタクシーは、三つ葉マークをシンボルにしているが、総台数1,200台のうちわずか4台だけ四つ葉マークのタクシーがある。どうも優良ドライバーが乗車しているようで、さらに乗ると幸運になるとかならないとかいう話まである。かつて街中で二度ほど見かけたことがあるが、乗車したことは無かった。

乗車していたのはベテランの乗務員さん。詳しいことは省くが非常に苦労された方のようで、色々と苦労話を聞かせていただいた。こちらも、現状のこと、今日はすごくむしゃくしゃしていたことなどを話した。

「何か良いことがあるような気がしてきました」

と私が言うと、乗務員さんは、

「そうですよ、何か良いことありますよ」

と言ってくれた。途中、近くまで来たところで、もう料金はここまでで良い、という。ルート取りを微妙に誤った(というかそういうわけではなく、完全な目的地を教えていなかったのはこちらなのだが)と言う理由で。悪いなと思ったが、成り行きで支払おうとすると小銭が無い。おたおたしていると、

「2,000円で良いよ。私からのプレゼントだ。」

と言ってくれた。遠慮して少し離れた場所で降車しようとしたら気付いたらしく、

「家すぐなの?気を使わなくて良いよ、近くまで行くから」

と、延々走ってくれた。お金云々、と言うよりも、そのきっぷの良いところがこの4台しかないタクシーに乗車している理由なのかもしれないな、と思った。降り際に写真撮らせてもらうようにお願いしたら快くOKしていただいた。(焦っていたのでいきなりフラッシュ焚いて済みません。)

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と言うことで、すごく偶然が重ならなかったら乗れなかった四つ葉タクシー、きっと良いことがあるに違いない、と思いたい。

次はぜひ、うわさのエコロタクシー(リンク先参照。風力発電、そして光ります。)に乗りたい。全車両で20台しかないらしいけど。二度ほど見たことがあります。