x31hook's blog

何の考えもなくフリッカーアカウントを削除したせいで古い記事の写真がありません。あしからず。

ちょっと中世に行ってました


本タイトル: 大聖堂 (上)

コメント:
『大聖堂』上、中、下巻を読了。

「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で紹介されていたのが手に取ったきっかけ。


月並みな表現だけど、ボリュームの割りにスンナリ読めた、というか、続きが気になって読むのを止められない。

実際読んでいる時は心ここにあらず、遠い中世にいる雰囲気。馬の蹄の音が聞こえるような、そんな読書体験だった。

物語というと、ふつうの人は頭で考えたのだろうと思うに違いない。『ハリー・ポッター』ならそういう面が大きいだろうが、歴史ものになると、そうは行かない。その時代の空気を吸っているような気分にならなければならない。まず著者がそうならなければならないので、それには10年という歳月が必要らしい。

〜『大聖堂』下巻P628 養老孟司氏の解説より〜




<以下、ネタバレ>





・まさかリミジアスがあそこで証言してくれるとは思わなかった。はっきり言って感涙した。

・移り変わる主人公たちに次から次へと襲い掛かる不幸が辛かった。

・ウイリアム・ハムレイが邪悪の権化のような存在であるのに、神や神罰、そして地獄を恐れる様はそれだけに凄くリアルで良かった。

評価: stars

評価者: x31hook

評価日付: 2006-08-13

画像(URL):

著者: ケン・フォレット, 矢野 浩三郎

出版年月日: 2005-12-17

出版社: ソフトバンク クリエイティブ

ASIN: 4797332565


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