映画、ドントブリーズについて、観たのは結構前だけどずっともやもやしてるのでやっぱり書いておこう。以下ネタバレありまくりなので注意。
あらすじは
親と決別し街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと一緒に、大金を隠し持つと噂 される盲目の老人宅に強盗に入る。だが目は見えないが超人的な聴覚を持つ老人は、どんな“音”も逃さない<異常者>だっ た。真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキー の悲鳴が鳴り響く――。彼らはここから無傷で《脱出》できるのか―。
といった感じで、観た感想としては、
後味悪〜い映画。オススメできないけどそれなりに面白く楽しめた。ストーリーがなんというか後味、胸糞悪いんだけどそこまで思わせるのもすごいんじゃないか。あと、犬怖い。
というのが直後の感想。
息をもつかせぬ展開でめまぐるしく場面が変わり、飽きさせないかつスリル満点ハラハラドキドキが続く。暗闇を逃げ回る主人公たちに目が見えないがゆえに迫りくる老人の描写、映像表現などはかなり凝ったつくりで映画館で観てよかったと思えた。
しかし、地下室で誘拐された女性を見つけたことでストーリーは一転する。その女性を誘拐している理由がおぞましいし、その女性が流れ弾に当たり落命したことで主人公の一人がそのかわりにさせられる展開がものすごくおぞましい、器具とかも。
で、主人公サイドが色々頑張って助かろうとしていくんだが、この時点で先述の部分から観客は老人サイドに対してかなりの悪印象をもつことで主人公サイドを応援しようと思わせられる(制作意図がたぶんそうなんだろうと思う)んだがそもそも主人公サイドは老人に対して強盗を働こうと思って侵入したれっきとした犯罪者であり、素直に応援できなかった。
えげつない映画好きとしては今更どの口がそれを言うのかと自問するが、歳を重ねたせいか自分の中の倫理的ハードルが結構上がってしまっているのか、そこが気になって素直に楽しめなくなってしまった。ディストラクションベイビーズとかの方がもっとひどいとは思うがそっちは許せるのは何でなのかよくわからない。映画の作りなのかバランス感覚なのか、その辺はちょっとよく考えていきたい。
ただ映画としてはよくできていたと思うし、そこだけはちゃんと書いておこう。