エデュケーション(タラ・ウェストーバー著、村井理子訳)を読了した。
いつか読もうとAmazonのウィッシュリストに入れていたことを自分でも忘れていた。
全体的に見て、「呪い」だよなと思う。自分ではまだどうしようもない幼少期のうちから両親の強い影響を受けてしまうとそこから脱却するのは難しいだろうな、と思った。何よりも一度離れてもまた戻っていく(物理的にも、思考的にも)のが恐ろしい。
主人公の語りを聞いているのがつらいところもあり、この本を読むこと自体もまた「呪い」のようなものではないか、早く読み終わりたいと一心に読んだ。
物理的といえば、登場人物の多くが様々な理由で大怪我をしていく、その描写もまた真に迫っていて痛いなと顔をしかめて読んでいた。
終わってみれば良い読書体験だった。