x31hook's blog

何の考えもなくフリッカーアカウントを削除したせいで古い記事の写真がありません。あしからず。

しばらく前に日経新聞の文化面で久々に新井素子に出会った。義母?の看病か何かで、大阪でバスに乗ったりする話でたいそう面白かった。昔(中学生くらいか?)すごく好きで読みまくっていたが、あの斬新な文体は新聞でもそのままだったので懐かしくなりその後書店で著作をみかけ購入した。 

 

小説でももちろん、あの文体はそのままで、あとがきの決まり文句もそのままで、ふと昔に戻ったような気がした。 

 

基本一人称だけど章ごとに語り手が語る手法が面白く、本自体も楽しめたけれど、それ以上に自分の読書遍歴や、間に横たわる長い年月のことなどいろんなことに思いを馳せた貴重な時間だった。 

 

そもそも気が付いたら来年40歳になるということになっていたわけだけれど、自覚が全然ない。子供がいないせいもあるのかもしれない。気持ち的には成人かそうでないかくらいの感覚でいるので、アンケートなどに実年齢を書かされると愕然とする。 

 

ご多分に漏れず、年を取るごとに一年のスピードが加速してきているので、実感はおいていかれさらにどんどん年を取っていく。仕事が経理なのでルーティン(一日も、一ヶ月も、一年も)サイクルを回しているうちに月日が流れていく。 

 

 

流されないようにしっかりと年を取っていきたいな。 

ゼログラビティ

今年初め、「ゼログラビティ」を映画館で3Dで見た。もちろん衝撃を受けた。映画自体のストーリーは大変シンプルで全然新しくないと思うのだけど、映像表現に度肝を抜かれた。特にみんなそうだろうけど、冒頭の長回しのシーンはすごかった。自分が宇宙空間にいる気が確かにした。 

 

映画を見ている間ずっと、ハラハラドキドキして、これが映画だよなって思っていた。上映終了後印象的だったのは隣で友達同士で見に来ていた中学生らしき子たちがポップコーンを山盛り買ってきたのに食べるのを忘れていたことだ。君たち、中学生でこんなの見て羨ましいぜ、と思った。 

 

そしてすぐに、悲しい、残念な気持ちになった。映画は大好きで、気に入ったのはすぐにDVDを予約して買うけれど、これはそのラインには乗らない気がしたからだ。家のテレビでこれ見て面白いのか?いやもちろん面白いだろうけど、映画館で感じたことはおそらく家では味わえないよなと。HMDとか3Dテレビとか買って、ブルーレイで見てもここまでではないだろうな(というか、一本のためにはそこまでできないだろうなぁ)。 

 

これまでも3Dの映画はそれこそアバターはじめいろいろ見てきたけど、ここまで3Dの必然性を感じた映画はゼログラビティが初めてだったし、3Dを生かし切っていたと思う。 

 

まあ来週くらいからレンタル解禁なのでとりあえず家でDVDを見てみようと思うんだけど、この映画を映画館で、3Dで見たことは大切な思い出にしたいと思っている。

路地裏のヒミコ

路地裏のヒミコ

 

飴村行、「路地裏のヒミコ」読了。先日も書いたように、文庫まで待とうか悩んだが、飴村行だし、と思って購入。

 

今作は中編が二つで構成されている。「水銀のエンゼル」と表題作「路地裏のヒミコ」。 

 

「水銀のエンゼル」は飴村行本人を思わせる人物が主役で、ほろ苦い青春小説みたいなテイストで話が進んでいく。あれ?作風変わったのかと思っていると、後半で一気にドーンと突き落とされる。飴村行だけに万人にはおすすめできないけれど、稀有な読書体験。こんなことあったらやだなと、結構本気で怖くなる。

 

「路地裏のヒミコ」はややコメディタッチなのかな、主役の青年二人のやり取りは漫才のよう。詳しくは書かないが、作中人物の宇宙理論的なものなどが出てくるので、これをもっと大長編化して「ドグラマグラ」みたいにしてもいいのではないかと思った。

 

なぜか惹かれる飴村行。新しい作品が出て読了すると過去作が読みたくなり読み返してしまう。決して人にお勧めできるものではないし、こんなの好きって公言していいのかと思えるが、いいものはいいものなので仕方がない。次の作品も期待したい。

路地裏のヒミコ

路地裏のヒミコ

 

 

新社会人が巷にあふれている。毎年この時期は電車が混むのでいやだなと思ってしまう。狭量なんだな。駅なんかで、まだ動線がわかってない人が多いので混乱する。でもなんだかゴールデンウィークが明けるくらいになると落ち着いてくる。そして人も減る。

 

おじさんになったせいなのか、細かいことが気になる。会社最寄駅で新社会人女子が集まって出勤していく。みんなリクルートスーツ的なものを着て、就職カバン、パンプスのいわゆる就活生スタイルなんだけど、一人だけ足元が赤ベロアのバレエシューズ。気づいてないのか、区別ができてないのか、周りは何も言わないのか、いろいろ気になってしまう。

 

しばらくキンドルでばっかり本を読んでいて、それは一つは山崎豊子の「白い巨塔」を通して読んでいたせいでもあり、もう一つは角川書店の割引フェアで電子書籍をたくさん買ったせいでもある。そうそう、関係ないけど、「白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)」、電子書籍なのになんで分冊なのか。一冊にまとめてほしい。そういや京極堂シリーズも分冊だった。電子書籍の意味がないじゃないかと思う。

 

で、また紙の本に戻ってきた。筒井康隆旅のラゴス (新潮文庫)」、貫井徳郎乱反射 (朝日文庫)」、米澤穂信さよなら妖精 (創元推理文庫)」、道尾秀介カササギたちの四季 (光文社文庫)」などを続々と読む。

 

「乱反射」はなんというか、影響受けやすい人は読むべきでないなと思った。自分の行動が及ぼす影響を気にしてしまう。善く生きなければ、と思う。

さよなら妖精」。日常の謎系なら、古典部とかよりもこっちが好きだなと思った。

本が増えてきて収まりがつかなくなってきたので新しい本棚を調達、届くのが楽しみである。

 

 

先日久々に大阪に行ってきた。ミンガスでカレーを食べてオペレーションの早さ、無駄の無さに改めて感心し、梅田LOFT近くの丸善ジュンク堂に行ってみた。

大きい本屋ってのはいいもんだなと、終始感動しっぱなしだった。ずっと探していた遠藤周作の「最後の殉教者 (講談社文庫)」を見つけ、朝ドラ関連で家人に赤毛のアンを買い、文庫じゃないので迷った挙句飴村行の「路地裏のヒミコ」を買った。最近すごく気になっている「ニンジャスレイヤー」も全巻あって悩んだけれど、あれはまずオンラインで読む方が雰囲気があっていい(twitterで公開しているので)のと、本のサイズ、装丁が「俺はどこでこれを読むのか?電車の中?無理だろ。」と思わせる雰囲気だったので断念。

 

「ニンジャスレイヤー」はいろいろ言われているようだけれど、個人的にはかなり好き。翻訳の体をなしていないとか、商品としてどうかとか言う人もいるけれど、一周回って完成されたエンタメだと思っている。(マルノウチ・スゴイタカイ・ビルとかね)これこそ電子書籍で出してくれりゃいいのになと、すごく思う。

 

せっかく大阪まで来たので、阪急三番街ビアスタンドモルトでLサイズ2杯飲んで京都へ戻った。スワンレイクのB-IPA田沢湖ビールのラオホ。アテにアンチョビとドライトマト、これ美味しくて2皿食べた。ドライトマトを自分で作ろうかと思っている。

 

アンチョビとドライトマト

田沢湖のラオホ

 

固定概念は破壊される

携帯音楽プレーヤーとしてiPod Nanoを使っていたがしばらく前にSONYWalkmanに切り替えた。それもandroid搭載ではないシンプルなやつ。

かねてからiPodiPhone付属のイヤフォンのまま使うのがいやで、結構な金額(といっても1万~2万の間くらいかな)のものを買い求め、断線しては買い替えてやってきた。圧縮音源聴いてるにしたって、そこはこだわってると自分なりには思っていた。

しかし今回驚いた。Walkman付属のイヤフォン、お世辞にも高そうに見えない(実際定価で5,000円そこそこ。)ハウジング含めプラスチックだし安っぽい。なのに、専用設計だからなのか(Walkman側でイヤフォンを選ぶ項目がある。)ノイズキャンセルもきちんとしていて、何より音がいい。

専用イヤフォンでないとノイズキャンセルが効かないというのは知っていたので、手持ちのデノンのイヤフォンを使ってノイズキャンセルはあきらめようと思っていたが、むしろ標準添付の方が良かった。これまでは何だったのかと思ってしまう。

 そう思ってるのは自分だけだと思っていたが、先日あるブログの過去ログを見ていて同じような記述を見て安心?した。自分のそういうところは若干嫌いなところではあるけれど。

SONY ノイズキャンセリング搭載ウォークマン専用ヘッドホン ブラック MDR-NWNC33/B

SONY ノイズキャンセリング搭載ウォークマン専用ヘッドホン ブラック MDR-NWNC33/B

 

 

定例会メモ

2013年
2月定例会 誕生日なのでシバキでディナー
3月定例会 大阪 うさみ亭マツバヤ(きつねうどん発祥の店)~フラショップ~エニブリュ
4月定例会 御池丸福
5月定例会 吉野寿司、箱寿司お取り寄せ。二寸六分の懐石
6月定例会 三重県をぐるぐる。伊賀上野~松阪~津
7月定例会 桃谷樓 チャーシューメロンパン
8月定例会 風立ちぬ鑑賞後、ハワイアンキッチンズへ
9月定例会 シバキでディナー
11月定例会 エステレーラ(ブラジル料理シュラスコ
12月定例会 グランビア京都、鉄板焼きレストラン五山望
2014年
1月定例会 大阪ダックツアー(水陸両用車)
2月定例会 シバキ
3月定例会 博多水炊き華味鳥